フレコンバックとは

フレコンバックとはフレコンバックの種類や特徴・使い方・選び方・処分方法をメーカーが解説

★フレコンバックに関する情報を集約し、随時更新しています。ブックマークおすすめ記事です!

目次 フレコンバックの種類や特徴・使い方・選び方・処分方法をメーカーが解説
1フレコンバックとは
 1-1輸出にかかせない大型の袋「フレコンバック」
2フレコンバックの特徴
 2-1便利なフレコンバックの特徴
 2-2フレコンバックの規定
3フレコンバックの用途
 3-1フレコンバック用途①農業用
 3-2フレコンバック用途②工業用
 3-3フレコンバック用途③土木・建設用
 3-4フレコンバック用途④食品原料
 3-5フレコンバック用途⑤化学薬品用
4フレコンバックの種類
 4-1JIS規格 ランニング型とクロス型
 4-2IEC規格 静電気対策に関する規格
 4-3クローバー型フレコンバック
 4-4完全角型フレコンバック
5フレコンバックの選び方
 5-1フレコンバックを用途から選ぶ方法
 5-2フレコンバックを内容物から選ぶ方法
 5-3フレコンバックを材質から選ぶ方法
6オーダーメイドのフレコンバック
 6-1オーダーメイドとは?
 6-2フレコンバックのオーダーメイド注文の際の確認事項
7フレコンバックの使い方
 7-1フレコンバックの充填方法
 7-2フレコンバックの保管方法
 7-3フレコンバックの排出方法
8安全使用のための注意点
 8-1フレコンバックを吊り上げる際の注意点
 8-2再使用する場合は点検が必須
 8-3はい作業を行う際の法律
9フレコンバックの廃棄方法
 9-1フレコンバックの処分方法(手作業と機械)

フレコンバックとは

輸出にかかせない大型の袋「フレコンバック」

フレコンバックフレコンバックとは主に農業用や工業用に使用されている袋型の大型容器です。フレコンバックという名称は「フレキシブルコンテナバック」の略称であり、フレコンと略される場合もあります。フレコンバックは様々な業界で使われているため多くの呼び名があります。コンテナバックや、トンバック、トン袋、ジャンボ土嚢、クロスコンテナ、トランスバックも全てフレコンバックを指しています。
英語圏ではFlexible Intermediate Bulk Containerを略してFIBCと表記するの一般的です。FIBCの他にもBulk Bag(バルクバック)、Big Bag(ビッグバック)、Jumbo Bag(ジャンボバック)という表記方法があります。

堀富商工株式会社は、各種フレコンバックとフレコンバックの利用を効率化する機械・装置の取り扱いメーカーです。
既製品のフレコンバックの他にも、貴社の製品に合わせたオーダーメイド品も可能です。
段積み時の荷崩れ防止効果がある弊社のオリジナル製品「ホリキューブ」、フレコンバック用パレット「ホリコンパレット」
フレコンバックの充てん・排出作業を完全自動化する大型設備「EMDE」。
廃棄用のフレコンバックの処分費用を削減する圧縮梱包機「ホリコンパクター」
フレコンバック排出装置「ホリコンカッター・ホリコンシャッター」は近年個人の農家様にも非常にご好評頂いています。

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フレコンバックの特徴

便利なフレコンバックの特徴

フレコンバックの特徴フレコンバックの特徴は効率的な保管・輸送が可能になることです。
自重の1000倍まで運ぶことができます。紙袋などのばら積みは人の手で荷役や移動させる必要があり非常に労力がかかりましたが、フレコンバックなら一度に多くの量をひとまとめで管理でき、フォークリフトによって機械荷役・運搬できるので、省力化に役立ちます。また他の梱包方法と比較して、丈夫で柔軟性が高く、低コストというメリットもあります。また軽くて扱いやすく、使わないときは折りたたむこともできるので倉庫スペースの有効活用が可能です。
ポリプロピレン樹脂を原料としているため製品情報をフレコンバックに印刷することもできます。
化学薬品や肥料、グラスファイバー、食品用、穀物、工業、建設業、顔料、樹脂用など様々な用途にご利用頂けます。

フレコンバックのメリット

フレコンバックのメリットは、名前の通りフレキシブルな形状・用途・材質・サイズによって、あらゆる分野の様々な製品に対応し、輸出コスト削減や省人化・省工程化、効率性安全性向上が可能になることです。

フレコンバックの規定

フレコンバックは、上述の通り非常に多用途・多様な業界で使用することができて便利な存在です。しかし大容量を一度に運べる便利さがある反面、いい加減に使用すると重量がある分事故に繋がる可能性があります。そのためフレコンバックには製品ごとに安全使用荷重(SWL)や最大充填質量があります。

安全使用荷重
SWL(safe working load)
単位:ニュートン(N)
フレコンバックの安全使用荷重とは、安全に充填・保管・輸送できる最大荷重を指します。
最大充塡質量
単位:キログラム(kg)
最大充填質量は、フレコンバックに安全に充填・保管・輸送ができる最大の質量を指します。
コンテナ容積
単位:リットル(L)
フレコンバックに充填できる容積を指します。
積重ね段数
単位:段
積重ね段数とは、満載した同一の最大充填質量のフレコンバックを、そのフレコンバックに積み重ねることができる設計上の段数を指します。ただし段積み時の最下段は、積重ね段数には算定しません。つまり、積重ね段数が「2」とされている場合は、1番下のフレコンバックの上に最大2つまで(設計上は)段積みが可能であるという意味になります。

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フレコンバックの用途

フレコンバック用途①農業用

以下のような製品の収穫および出荷、保管に活用されています。
フレコンバック農業用の使用事例:米、麦、青果、大豆、トウモロコシ、大根、ソフトグレインサイレージ、サツマイモ、人参、じゃがいも、飼料米、籾、麦、堆肥用など。
特に米農家では従来の紙袋や麻袋は人の手で持ち運び、ばら積み・パレットに複数段積みして荷役準備をするため非常に労力がかかります。1000ℓの大容量で一度に多く運べるフレコンバックなら、フォークリフトによる機械荷役が可能です。人手不足や高齢化に悩む農家では、省工程省人化のために紙袋からフレコンバックに転換する事例が増えています。

フレコンバック用途②工業用

工業用フレコンバックの使用事例:樹脂ペレット、ガラスやアルミサッシなどの廃材や廃棄物、灰、金属、粉粒体原料、苛性ソーダ、カーボン、顔料(ウェットケーキ)、石灰 (粉体)など

フレコンバック用途③土木・建設用

土木建材用のフレコンバックの使用事例:砂、セメント、モルタル、石膏、廃材用、土石、放射性廃棄物、汚染土壌、土嚢袋。
屋外で使用する場合は、耐候性がある黒いフレコンバックを使用するか、耐候性を持つフレコンカバーを使用するのがおすすめです。

フレコンバック用途④食品原料

食品原料用のフレコンバック使用事例:小麦粉やベーキングパウダー、砂糖、大豆、米粉、オート麦、シリアル、グラニュー糖など。

フレコンバック用途⑤化学薬品用

医薬品用フレコンバックの使用事例:各種医薬品原料の粉体・粉粒体など。
光、酸素や二酸化炭素などのガスを遮断するガスバリア性や防湿性が必要な場合はアルミフィルム内袋フレコンおすすめです。内袋部分にアルミフィルムを使用しているため安心です。

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フレコンバックの種類

フレコンバックは様々な形状や素材、設計時の要件がありますが、大きく分けて、ランニングI形、ランニングJ形、クロススタンダード形、クロスシングル形の4つに分類されます。それぞれの違いを以下にまとめました。

JIS規格 ランニング型とクロス型

ランニングI形
ランニングI型は設計上、フレコンバックへの充填・排出が繰り返して可能であり、修理をする場合はその時点の母材強度と同等の引っ張り強さが要件となっています。国内輸送よりも海外輸送に多く採用されているタイプです。樹脂やゴムを片面または両面にラミネートまたは塗工した織布などを使用して製造します。
ランニングJ形
ランニングJ型は、設計上フレコンバックへの充填・排出が繰り返し可能で、修理後も母材強度を保持できるタイプです。耐候性が高い樹脂やゴムを片面あるいは両面にラミネート、塗工した織布で製造することも可能であり、その場合耐候性・防水性に優れた製品となります。ランニングJ型は原料と接着加工方法によって1種と2種に分けることができます。1種は本体部分をゴム・プラスチックで製造し、高周波溶着で加工します。2種はポリオレフィン系の織布で製造し、熱風融着で加工します。
クロススタンダード形
クロススタンダード型は、充填は数回または1年と限定されています。設計上繰り返し使用を想定しておらず、破損品の使用や修理して再度使用することも禁止されています。例外的に内袋部分の交換、ベルトの交換のみ可能です。
原料はポリオレフィン系の織布で、ラミネート処理や内装の有無は製品によって異なります。
クロスシングル形
クロスシングル型は、1回のみの使い捨てとして設計されているフレコンバックです。
原料はポリオレフィン系の織布や紙で、ラミネート処理や内装の有無は製品によって異なります。材料の接着・接合には、縫製や各種接着加工、溶着などが採用されています。充填した後にフレコンバックをつり上げ・吊り下げ作業を行う場合には、適した吊り部の設計が必要となります。

IEC規格 静電気対策に関する規格

タイプA(非静電気対策タイプ)
タイプAフレコンバックは、静電気対策がされていない通常のフレコンバックです。
タイプB(帯電防止タイプ)
タイプBフレコンバックは、樹脂フィルムや紙などの柔軟性がある素材で製造されています。絶縁破壊によって火花放電・沿面放電・静電気の発生を抑制した設計のフレコンバックです。使用条件は小麦粉などの可燃性粉じんが存在する環境であり、可燃性ガス又は蒸気がないこととされています。
タイプC(導電性タイプ)
タイプCフレコンバックは、導電性がある織布や樹脂シートを素材としているか、または導電性の糸や繊維を素材に織り込んだ製品です。火花放電やブラシ放電・沿面放電を防止する設計です。可燃性ガス・蒸気・着火エネルギー3 mJ以下の粉じんが存在する環境で、内容物の充填・排出作業時に接地した(地面に接触している)状態を想定されています。
タイプD(静電気災害防止タイプ)
タイプDフレコンバックは、特殊な帯電防止織布で製造し、フレコンバックの充填・排出作業時に接地せず、静電気を気中に放電させて静電気災害を防止するフレコンバックです。火花放電、ブラシ放電、沿面放電を防ぐことができます。
想定している使用環境は、可燃性ガス・蒸気・着火エネルギー3 mJ以下の粉じんが漂っているような作業現場です。

静電気災害への対策や、帯電防止フレコンバックについては、以下のページに詳しく解説しています。
→帯電防止フレコンとは?静電気災害のメカニズムや防止方法

クローバー型フレコンバック

フレコンバックの形状には通常、角型・丸形があります。弊社オリジナルの完全角型フレコンバックと、クローバー型フレコンバックをご紹介します。

丸形フレコンバックとクローバー型フレコンバックの比較

丸形フレコンバック
通常の丸形フレコンバック
(充填後、内容物はあらゆる方向に広がろうとする為、袋は膨張し、形状は丸型になってしまい、吊上げた際の底面も下方向に拡がる)
クローバー型フレコンバック
弊社オリジナルのクローバー型フレコンバック
(充填後、四隅に柱が出来るため、膨らみを抑えることが出来る)

クローバー型フレコンバックの特徴

クローバー型フレコンバックの特徴
主に合成樹脂の輸出用として、使用されています。外潤剤を使用した樹脂でも安定性を保ち、安全に輸送することが可能です。
袋の底面を四葉のクローバー型にすることにより、充填後の膨張を防ぎ、一般的なフレコンバックよりも充填量を増やすことが出来ます。
クローバー型フレコンバック内袋部分について
コンタミを出来る限り防ぐ為には内袋は必須です。チューブ状の内袋を特殊シール機でシール加工し、投入口と排出口が付いている内袋がボトル型内袋です。また、内袋と外袋とが充填時、排出時にズレることを防ぐ為に、PPクロステープを使い、内袋と外袋を一体にしております。一般的なチューブ型内袋と比較して、以下の点でメリットがあります。
①充填作業が容易になる⇒充填作業の効率化。
②排出時の内袋ズレ防止⇒排出時のトラブル防止。
③段積み時の安定度アップ⇒内外袋を一体にすることにより安定感を持たせる。
④内袋投入口・排出口の表面積が小さいので、異物付着懸念を軽減できる

クローバー型フレコンバックのパンフレットデータはこちらからダウンロードできます。

完全角型フレコンバック

角型フレコンバック完全角型フレコンバック「ホリキューブ」をご紹介します。主に合成樹脂の輸出用として使用されています。内容物を充填後、写真のようにサイコロ状になり、海上コンテナへ最も効率的に積載することができます。
形状が安定している為、段積み時の間のパレットも不要になります。特殊な内部構造により充填後のフレコンバックの形状を正方形に維持します。また、輸送時のデッドスペースの最小化、倉庫の保管のスペースの最小化を実現します。1コンテナあたりで最大約30%のコストを軽減します。内容物は、一般粉粒体にとどまらず、微粉末等いかなる用途にも対応致します。
→ホリキューブ製品ページ

通常のフレコンバックの問題点

通常のフレコンバックは筒状原反、又は4枚のシートを縫製して角型に仕上げます。当然ながら織物である為、原反に荷重や圧力がかかれば、伸び、たわみ、ふくらみます。どんなに四角に袋を作っても、中身を充填した後は丸くなってしまい、トラックやコンテナに2列で積めない等の問題が発生します。
その問題をクリアする為、おのずと次の4タイプの寸法が主流となります。
1)77X77cm角、内容物充填後の袋直径φ98cm  (4X77:π=98)
2)90X90cm角、内容物充填後の袋直径φ115cm (4X90:π=115)
3)93X93cm角、内容物充填後の袋直径φ118cm (4X93:π=118)
4)97X97cm角、内容物充填後の袋直径φ118cm (4X93:π=123)

1)は通常肥料袋、2)は最も一般的な通常フレコンです。3)、4)はかさ比重が小さい(軽い)内容物を、少しでも多くフレコンに充填したい現場にて使用されます。しかし、内容物充填後のフレコンの直径が大きく膨らんでいる為、トラック積み、コンテナ積みでの積載の問題が発生します。また、お客様先での荷降ろし、保管スペースでも問題を起こします。

通常フレコンと完全角型フレコンバック(ホリキューブ)容積比較

フレコンバックの容積通常フレコンの充填容積計算例 90X90cm
90X90X110cm 内容物充填後の袋直径φ115cm
3.14X57.5X57.5cm =103.8cm(1辺長さ)
103.8X103.8X110cm =1185L
マイナス5%(経験値) =59L
上下角型による形状ロス =30L
          1096L
ホリキューブの充填容積計算例 115X115cm
ホリキューブ115X115X110cm
115X115X110cm =1455L
ロス9%前後 =130L
      1325L

完全角型フレコンバック「ホリキューブ」のパンフレットのダウンロードはこちらから。

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フレコンバックの選び方

フレコンバックを用途から選ぶ方法

フレコンバックを用途から選ぶ方法です。用途によってフレコンバックを構成する部品部分の形状が変わり、または不要になります。例えば内容物を充填後、排出作業をしない場合は排出口は不要ですし、吊り上げ作業をしない場合は吊り部の補強材は不要になります。充塡・荷役・輸送、保管及び排出方法の他にも、必要輸送回数や輸送1回当たりのコンテナのつり上げ回数、通常暴露される環境条件などが影響します。

コンテナに積載されたフレコンバック上記のような要件を考慮して以下の項目でフレコンバックの種類を絞り込みます。
本体部分の形状:丸型・角型・クローバー型(弊社オリジナル)
内袋部分の素材:PE・アルミフィルム・ラミネートフィルム
容量:〇〇ℓ
吊り方:2点吊り・4点吊り
吊り部の補強材:あり・なし
投入口:全開・半開タイプ
排出口:あり・なし
静電気災害対策:必要(タイプCかタイプD)・不要
使用回数:ワンウェイ・ランニング

フレコンバックを内容物から選ぶ方法

フレコンバックの内容物フレコンバックに充填する内容物の物理的特性・化学的特性によって選ぶ方法です。
かさ密度、流動性、通気度、粒度及び形状など基本的な事項以外にも、フレコンの構成材料との適合性なども留意する必要があります。内容物によっては、フレコンに直接触れることで、汚染したり変質させたりする可能性があります。また充塡物の温度も設計段階か、購入段階にメーカーに確認することが理想的とされています。
その他特別な条件がある場合もお気軽にご相談ください。例えば食料品を扱う場合は、食品対応の衛生的な製品を使用する必要があります。弊社では食品対応のフレコンバックも取り扱いしております。

フレコンバックを材質から選ぶ方法

フレコンバックの材質フレコンバックは丈夫で軽量なPEクロスをベースに製造されています。ポリエチレンを糸状に押し出し布のように編み込んで作られています。そのため拡大すると画像のように網目を見ることができます。
PEクロスの網目状の部分から内容物が漏洩する恐れがある場合は、ラミネートフィルムやアルミ内袋を使用します。
またPEクロスは耐候性が低く紫外線で劣化しやすいため、屋外に設置するフレコンバックは日光に強い黒いフレコンバックを使用します。

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オーダーメイドのフレコンバック

オーダーメイドとは?

弊社では、既製品のフレコンバックだけではなく、オーダーメイドのフレコンバックもお取り扱いしております。
オーダーメイドとは、材質や形状・設計まで貴社のご要望に合わせて1から作り上げる特注製品です。

フレコンバックのオーダーメイド注文の際の確認事項

  • Check1.

    確認事項1 フレコンバックの内容物の性質

    フレコンバックの内容物の性質によって最適なフレコンバックは異なります。粉体・流体・ペレットなどの形状の違いだけではなく、さらさらしていたりべたつきがあったり流動性にも考慮する必要があります。樹脂ペレットなど標準的な製品のほか危険物や衛生品、薬品にも対応可能です。
    また貴社で扱う製品の名称、カサ比重のほか、フレコンバックの月間使用量の目安なども、可能な範囲で弊社の担当にお知らせください。

  • Check
    2.

    確認事項2 フレコンバックの容量

    フレコンバックのサイズや容量は多種多様です。ご希望の充填量(kg / 袋)や現在の充填量(kg / 袋)などキャパシティーに関するご質問やご相談もお気軽どうぞ。ご利用のパレットの仕様やフレコンバッグの高さの制限(cm)などに合わせて貴社の輸送効率を最も効率化するフレコンバックを提案致します。
    さらにフレコンバックに防湿性や脱気性が必要な場合は、アルミ内袋やラミネート内袋が可能です。製品に合わせてフレコンバックに特別に付与する必要がある機能性を満たした加工状態でお届けします。

  • Check
    3.

    確認事項3 フレコンバックの充填

    フレコンバックの充填をスムーズにするためにあ吊りベルトの設計が重要になります。
    フレコンバックの充填方法や充填作業に関してお悩みがある場合については弊社の担当者にお知らせください。
    また設計の際に必要な充填時の吊りベルトの数(2点吊りor4点吊り)や、ベルト部分の補強の有無、吊りベルトの希望規格(幅や長さなど)の有無もお聞きしております。
    吊りベルトの構造や種類、それぞれの部分の規格の違いによる機能性の違いについてもお気軽にご質問ください。

  • Check
    4.

    確認事項4 フレコンバックの排出方法

    フレコンバックの排出作業現場の人員構成や作業手順、設備に合わせて最適な排出口を設計致します。排出口全開タイプや、半開タイプ、また排出口のないタイプもお選び頂けます。
    排出に関して貴社のエンドユーザー様のお悩みがある場合もお気軽にご相談ください。弊社はフレコンバックの排出作業をスムーズにするための様々なご提案が可能です。

  • Check
    5.

    確認事項5 フレコンバックの使用条件

    フレコンバックの使用環境や使用条件についてです。使い捨てのワンウェイフレコンバッグ、繰り返し使用するランニングフレコンバックは設計段階での確認が必要になります。
    工場内輸送など構内輸送、保管用などに使用する場合は、段積みでの保管の有無と最大段積み数をお知らせください。またフレコンバックを輸送に使用する場合は国内・国外における出荷先、また段積みの有無と最大段積み数を確認致します。

  • Check
    6.

    確認事項6 現在お使いのフレコンバック

    現行のフレコンバッグがある場合には、角型や丸型などの形状、またラミネート加工の有無、内袋の有無、内袋の性質(LDPE・アルミ内袋・ナイロンポリ等)、寸法(mm x mm x mm)、フレコンバックの月間使用量またフレコンバックとパレットの現行価格についてお知らせください。
    またフレコンバックの使用時におけるお悩みもご相談下さい。フレコンバックの荷崩れ防止措置や、充てん作業・排出作業の効率化について貴社のご状況に合わせた解決策をご提案致します。

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フレコンバックの使い方

フレコンバックの使い方は主に、充てん作業、輸送・保管、排出、廃棄の流れになっています。それぞれの工程の注意点についてご説明します。

フレコンバックの充填方法

フレコンバックの充てん作業フレコンバックの充填(じゅうてん)とは、内容物を袋詰めする作業を指します。フレコンバックの充填作業は、吊り部を使って吊り上げた状態で、底部を接地させるか、パレットに積載あるいはその付近に吊り上げた状態で行います。フレコンバックの排出口があるタイプを使用する場合は、充填作業を行う前に排出口を縛るなどして内容物が漏洩しないようにしましょう。充填環境や、吊り上げの方法、接地要件や内容物の種類や温度は、設計段階で考慮することが望ましいとされています。
弊社では、以下のようなフレコンバックの充填作業を完全自動化する機械設備を取り扱いしております。

全自動フレコン充填機

充填作業を完全自動化する機械設備「EMDE」

全自動フレコン充填機「EMDE(エムデ)」
フレコンバックの充填作業は、現場に粉じんが浮遊し過酷な作業環境になりがちです。エムデを導入することでオペレーターの作業はパレットやフレコンのマガジンへの装填や充填済みのフレコンの搬出のみになります。
エムデは光学センサーでフレコンバッグの釣りベルトを自動認識してつかみ、充てん装置へ自動セット、粉粒体の自動充てん、投入口の自動結束まで完全自動で行います。
▬エムデの特徴▬
①4点吊りフレコン無人充填
②最大40袋/時間当たり充填の高い稼働率
③パレット供給から充填、投入口縛り、出荷まで、全自動プロセス
→詳細ページを見る

フレコンバックの保管方法

フレコンバックの中身を入れた状態で倉庫などで保管する場合は、フレコンバック保管環境(屋内外・温度・湿度・パレットの有無など)を事前にメーカーに相談し最適な製品を選択することが理想です。特に通常のPEクロスで製造した白やベージュのフレコンバックは紫外線に弱いため、屋外で保管する場合は耐候性フレコンバックを使うことが望ましいです。耐候性のないフレコンバックを屋外で保管する場合は、専用のフレコンバックカバーなどで紫外線や風雨から守りましょう。また屋内で保管する場合も、湿度や水濡れに弱いセメントなどの製品を保管する場合は、フレコンバックを地面に直置きするのは避け、湿度管理に注意してください。

中身が入っていない空のフレコンバックを保管する場合は、保管時にフレコンバックが劣化・損傷しないように注意してください。フレコンバックの損傷や劣化に気付かずに内容物を充填したり、吊り部が破れた状態つり上げ作業を行ったりすると大変危険です。
フレコンバックの保管時は、本体部分と内袋部分を分けて保管する場合があります。内袋部分は特にデリケートなので、保管時に傷がつかないように注意してください。またPEクロスは紫外線によって劣化するため、太陽光に常時晒されるような場所での保管は避けてください。その他にも、クロスを損傷させたり変質させる恐れがある器物・薬品などに接触させないことも重要です。

フレコンバック用パレット①フレコンバックとパレット

フレコンバック専用パレット「ホリコンパレット」

フレコンバック用パレットホリコンパレットは、フレコンバックに最適な軽量・省スペースなネスティングパレットです。
11枚を重ねた高さは28cmで(木製パレットの場合約150 cm)積み重ね可能で標準パレットに比較して省スペース化を実現します。
従来のプラスチックパレットや木製のパレットと比較して軽量で、高さがないため、パレットを積み重ねても省スペースです。ホリコンパレットは、フレコンバック以外にも様々な用途にご使用頂けます。
凹凸のあるパレットにフレコンをのせて充填することにより、充填後のフレコンが沈み込み、従来の木製パレットや樹脂パレット使用時とくらべ、高さが低くなります。海上コンテナに2段積みしたときにできる高さのすき間が多くなるため、1フレコンあたりの充填量を増やせます。そうするとコンテナ当たりの総輸出量が多くなり、輸送コストが下がります。
ホリコンパレットは重ね置きした際の高さが一般樹脂パレットの8割以上削減可能で、未使用時に工場内のパレット在庫スペースが大幅削減できま
→詳細ページを見る

フレコンバックの排出方法

フレコンバックの排出の方法と注意点をご説明します。フレコンバックの排出は、通常は内容物の流動性と補助ツールを利用して、重力によって排出します。また吸引や空気を送り込むことで行う方法もあります。
安全に排出するために排出時には以下の点に注意してください。まず、排出作業はなるべく低い位置で行って下さい。また重力を使って排出する際は、フレコンバックを固定している場合を除き、フレコンバックの下に人が入ったり、腕を本体下部と内容物を移し替える容器の間に入れないで下さい。特に、フレコンバックの下に人が入る行為は重大な事故を引き起こす可能性があり、大変危険ですので厳禁です。
内容物が完全に排出されたのを確認して、作業を終了して下さい。
弊社では、フレコンバックの排出作業を完全自動化する機械設備を取り扱いしております。

フレコンバック自動排出機

フレコンバック排出を自動化する機械設備「EMDE」

貴社に合わせて完全オーダーメイドで構築する粉体自動排出システムです。設置現場の気候・環境や排出される製品の性質を考慮しダストフリーでスムーズに製品を排出します。
粉体排出装置EMDE 製品の特徴
・無駄のない排出工程
・フレコンバックから粉塵が発生しない安全な方法で排出し空にする
・各サンプルで流動性を確認された排出補助装置による確実な製品排出
・現場の空間制限にも柔軟に対応できるリフティングシステムの構築
・排出ホースの防塵ドッキングシステム
→詳細ページを見る

フレコンハンディオープナー①ホリコンカッター

ハンディフレコンオープナー①ホリコンカッターは、フレコンバックにフォークリフトで突き刺すだけで手軽に排出できる装置です。
排出口のないフレコンバッグからも、作業者1人で簡単に排出作業ができます。

フレコンハンディオープナー②ホリコンシャッター

ハンディフレコンオープナー②ホリコンシャッターは、排出口があるフレコンバックの排出口に装着し、手軽に必要な量だけ排出できる装置です。
吐き出し口をハンドル操作で開閉可能で、排出スピードのコントロールも簡単に行うことができます。

安全使用のための注意点

フレコンバックを吊り上げる際の注意点

フレコンバックの吊り上げは内容物を充填した重量物を持ち上げることになるため、誤った使い方をすることで事故などに繋がりやすい工程です。特に宙に浮いた状態のフレコンバックの下に人が入ることは非常に危険ですので厳禁です。フレコンバックの吊り上げを行う前に、必ず以下の項目についてチェック・検査を実施してください。

フレコンバックの吊り方①フレコンバックの損傷
フレコンバック全体に傷や破れなどが生じていないかどうか。
②吊り部(つり上げロープ・吊り具)
吊り部が摩耗・破損していないか。またを適切な位置で吊り部を適切な位置で使用しているか。面取りの半径は5 mm以上。またフォークリフトのフォークや吊り上げ用の器具(フック・吊り棒)が荷重支持部材の直径または厚さ以上の半径で面取りしているか。または保護のためのカバーがされているかどうか。
③吊り上げ時の注意
フックにしっかりかかっているか確認。吊り上げと吊り下ろしは慎重にゆっくり行う。横向きに引っ張ったり地面を擦ったりしない。

再使用する場合は点検が必須

ランニングI形、ランニングJ形、クロススタンダード形は繰り返し使用することが設計段階で考慮されたフレコンバックです。しかし使用環境や使用方法によっては、フレコンバックが損傷していたり、内容物の性質によって汚染されている可能性があります。フレコンバックの強度や機能に影響する損傷や汚染が発見された場合には使用を中止しなければなりません。
そのため、フレコンバックは再使用する前に必ず点検・検査を実施する必要があります。
フレコンバックの本体部分の縫い目や接着部分、溶着部分の損傷や、クロスの表面の摩耗、切断、引き裂きなどは生じやすい項目であるため必ずチェックしましょう。
また本体以外では、吊り上げに使用する吊り部やその附属品にも注意してください。吊り部が損傷した状態で充填された重いフレコンバックを持ち上げることは大きな事故に繋がる可能性があります。検査の具体的な項目は以下をご参考下さい。

点検項目①摩耗の程度

フレコンバックの織布が擦り切れて摩耗していたり、糸が破断していたりする場合は強度が本来の性能より下がっている場合があります。特に荷役の際に摩擦でできた吊り部の損傷や摩耗は強度に大きな影響を及ぼすため注意が必要です。

点検項目②打痕・切りキズ

フレコンバックを吊り上げるための吊り部に裂け目や破断が発生している場合は、吊り上げ中に突然本体が落下するなど重大な事故に繋がりかねません。そのため、吊り上げロープや吊り具に打痕キズや切りキズがないかはよくチェックして下さい。

点検項目③紫外線劣化・化学的変質

フレコンバックを構成しているPE樹脂は耐候性・耐薬品性がそれほど高くありません。そのため長期間屋外に保管されていたり、薬品を充填した場合に紫外線劣化および科学的変質が生じる恐れがあります。紫外線劣化・化学的変質が生じたフレコンバックには、色の変化や素材の硬度の低下が見られます。特に本体の表面が剝落・擦り切れ・粉末化している場合に注意してください。

点検項目④コーティングの損傷

クロスタンダード型フレコンバックの場合、袋の内外にラミネート・コーティング加工がされている場合があります。ラミネートは複数のフィルムをミクロン単位で貼り合わせ、積層化させる技術です。コーティングは、ポリオレフィンなどの薬剤を塗工する加工です。ラミネート・コーティングの加工部分が損傷していないかどうかも検査・点検して下さい。内袋部分が防水性のラミネートフィルムの場合は、傷がない状態でこそ防水性が維持されます。またコーティングの剝落は内容物の品質を低下させる恐れがあります。ラミネートコーティングされたフレコンバックを複数回使用する場合は、加工部分が劣化していないかどうかも使用間にご確認下さい。

はい作業を行う際の法律

はいとは貨物の保管のため、袋物や箱物・木材・鋼材などを倉庫や工場に積み重ねて置いた荷のまとまりを指す言葉です。
はい作業とは、以下の3つを言います。
①はい付け…倉庫や工場に規則正しく整然と荷を積み上げる作業。
②はい崩し…はい付けした荷を取り崩す作業。
③はい替え…はい付けした荷をはい崩しして別の場所に再び整然と並べなおす作業。
はい作業を行う場合は、荷崩れによる労働災害の危険性を考慮して対策する必要があります。フレコンバッグのはい作業時も荷崩れに注意しましょう。完全角型フレコンバック「ホリキューブ」なら、段積みしても安定性が高く、フレコンバックの荷崩れ防止策として有効です。
労働安全衛生法で積荷高さが2m以上の場合は、はい作業主任者を選任し作業者への指揮を行うことが義務付けられています。
→はい作業とは?

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フレコンバックの廃棄方法

フレコンバックの処分方法(手作業と機械)

フレコンバックを手作業で畳んで捨てる場合

フレコンバックのたたみ方フレコンバックの畳み方をご紹介します。画像の通り、空のフレコンバックを何度か折り返して小さくしていきます。折り畳んだ後は、仕上げに再度広がるのを抑えるために紐などで縛ります。
フレコンバックを捨てる際の手順
フレコンバックは産業廃棄物として処分する必要があります。普通ごみとして捨てることはできません。産業廃棄物の処分方法としては、産業廃棄物処理業者として許可を持った業者に依頼します。無許可業者に委託して処分すると処罰される場合がありますので要注意です。産業廃棄物処理業者に対して、廃棄物の種類や数量を申告、マニフェストを交付し処分を依頼することができます。
処分費用は業者によって異なりますが、多くの場合は「カサ」で決まります。フレコンバックの処分前になるべく小さく折りたたんで紐などで縛っておくのはこのためです。しかし、数個ならばともかく数十個にもなると手作業で畳んで1つ1つ紐で縛るのは非常に手間がかかる作業です。堀富商工株式会社では、沢山のフレコンバックを簡単に圧縮できるフレコンバック圧縮梱包機「ホリコンパクター」を取り扱いしております。

フレコンバック圧縮梱包機

フレコンバック圧縮梱包機「ホリコンパクター」

使用済みのフレコンバッグを圧縮する装置「ホリコンパクター」です。
産業廃棄物の引き取り価格は「かさ」で決まるため、圧縮で使用済みフレコンバッグの処分費用を低減することができます。手作業で折りたたみ、ひも等で縛る手間も不要になります。
圧縮した廃棄物をフレコンバックに詰めてそのまま廃棄できます。廃棄用フレコンバッグ1つに、圧縮したフレコンバッグ約20~30個が入ります。
使用済みのフレコンバッグの処分を効率化・低コスト化したい方におすすめです。
→詳細ページを見る

堀富商工株式会社は、各種フレコンバックとフレコンバックの利用を効率化する機械・装置の取り扱いメーカーです。
既製品のフレコンバックの他にも、貴社の製品に合わせたオーダーメイド品も可能です。
段積み時の荷崩れ防止効果がある弊社のオリジナル製品「ホリキューブ」、フレコンバック用パレット「ホリコンパレット」。フレコンバックの充てん・排出作業を完全自動化する大型設備「EMDE」。廃棄用のフレコンバックの処分費用を削減する圧縮梱包機「ホリコンパクター」。フレコンバック排出装置「ホリコンカッター・ホリコンシャッター」は近年個人の農家様にも非常にご好評頂いています。
フレコンバックとその周辺機器に関するご相談は、以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお声がけください。