はい作業とは

はい作業とは?フレコンバックのはい作業の注意

はい作業とは?

はい作業とは、はいの上での作業を指します。例えば、フレコンバックを積み上げる際にクレーンなどで吊り上げたフレコンの玉掛けを外す作業などもはい作業といいます。はい作業には、主に「はい付け」「はい崩し」「はい替え」などがあります。
はいとは貨物の保管のため、袋物や段ボールなどの箱物・木材・鋼材パイプ、パレットなどを倉庫や工場に積み重ねて置いた荷のまとまりを指す言葉です。
はいという言葉の由来は古い日本語で木材などを積み上げた状態やその数を示す「はえ(掽)」に由来します。紙袋の充填された穀物が農業用倉庫に整然と積み上げらた状態を「はい」と呼んでいました。はい作業とは、このはいに関連する作業を全般をいうのです。

はい作業の種類

種類 内容
はい付け  倉庫や工場に規則正しく整然と荷を積み上げる作業。
はい崩し はい付けした荷を崩さないように安全に荷降ろしする作業。
はい替え はい付けした荷をはい崩しして別の場所に再び整然と並べなおす作業。

はい作業に関連する用語

駄ばい(だばい)
特定の基本的な形を持たず、自由に組み合わせたはい。
はい面(はいづら)
通り道に面している部分のはい。
はい面をとる(はいづらをとる)
通路に面している部分のはいの配置を整えて、きっちりとそろえること。
はいが割れる
別名:胴割れ。はいに割れ目ができること。
天揃い(てんぞろい)
はいの最上部が均等に整っている状態。
根はい(ねはい)
木材によるはいの最下段部分。
手詰め
はいの最下段部分と、その最上段の数量が一致する状態。
はいを切る
縦に2つの袋を積み重ねて前後の2つをつなぎ、横に2つの袋を積み重ねて前後左右の2つをつなぐこと。主に袋物の駄重積みに使用し、はいの安定を向上させる。

フレコンバックのはい作業

フレコンバックのはい作業時は荷崩れに注意しましょう。フレコンバックのはいくずし作業中、隣のフレコンバックが崩壊し下敷になった労働災害事故も過去に発生しています。フレコンバックが隣接するフレコンバックに寄りかかり段積み状態を維持している場合、隣接するフレコンバックを抜き取ることで支えを失って崩れ落ちる危険性があるのです。
このような事故を防止するためには、はい作業における基本的な注意事項を遵守した上で以下のような注意が必要です。

フレコンバックのはい作業における注意事項

フレコンはい作業①パレット荷でないフレコンバックのはいは原則二段以下。
②フレコンバックは形状ごとにはいを分ける。
③フレコンバックのはい高さが2mを超える場合は、ひな段とし隣接するはいとの間隔ははいの下端において10cm以上。
④フレコンバックのはい崩しは、ひな段状に崩し、各段の高さは1.5m以下。
⑤破損したフレコンバックは使用しないこと。
⑥フレコンバックのはい積み後、時間経過によってはい山が変形する可能性を考慮すること。

フレコンバックのはい作業の安全性向上方法

堀富商工株式会社のホリキューブは、フレコンバックのはい作業における安全性を向上させる製品です。

フレコンバックのはい作業ホリキューブは、特殊な内袋構造で充填後に自立し高い安定性を誇る弊社のオリジナルフレコンバックです。2段積みにした場合の安定性の高さも通常のフレコンバックと比べると一目瞭然です。通常のフレコンバックは2段に積んだ後、内容物が内部で流れて変形し傾きが生じています。はい積み後のフレコンバックも時間経過によって内容物が動き、はい山が変形する危険があります。ホリキューブなら段積み後も、傾きが生じるリスクを大きく低減できます。
またホリキューブはフレコンバックのはい作業の安全性向上に貢献するだけではありません。不安定に丸く膨らんだ通常のフレコンバックと比較して、角型を維持するホリキューブはコンテナ積載率も向上させます。

ホリキューブの製品カタログは、こちらからすぐにダウンロードできます。

フレコンバックのはい作業の安全性を向上させる弊社のフレコンバック「ホリキューブ」をご紹介しました。
ホリキューブの詳細は以下の製品ページをご覧下さい。
段積み安定性の仕組みや、コンテナ積載効率アップによる物流コスト削減事例なども掲載しております。

フレコンはい作業ホリバルクは、通常の4点吊りフレコンバックに装着するだけで、安定性やコスト削減が可能になります。ホリバルクを装着したまま一般の充填機にも使用でき、排出作業も容易なため、既存工程にスムーズに導入できます。
使用時以外は分解してコンパクトに収納でき、返却時の輸送も簡単です。
トラック輸送の際に安全に2段積みすることができ、平積み時と比較して一度で倍量輸送可能になり、運賃が半額になります。
ホリバルクの使用イメージは、以下の動画をご覧ください。

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フレコンバックのはい作業の安全性を向上させる「ホリバルク」をご紹介しました。
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はい作業に関する法律

はい作業に関連する法律・法令・規則をご紹介します。
製品や荷物の段積みは、倉庫や工場内の敷地を有効活用するために理にかなった手段です。しかし、雑多に積み上げたり、中抜きや下抜きをすることで、崩壊する危険性もあります。そのため、はい作業は安全に作業するための法規制があります。

労働安全衛生法第14条 作業主任者

労働安全衛生法第14条「事業者は、高圧室内作業その他の労働災害を防止するための管理を必要とする作業で、政令で定めるものについては、都道府県労働局長の免許を受けた者又は都道府県労働局長の登録を受けた者が行う技能講習を修了した者のうちから、厚生労働省令で定めるところにより、当該作業の区分に応じて、作業主任者を選任し、その者に当該作業に従事する労働者の指揮その他の厚生労働省令で定める事項を行わせなければならない。」

要約すると、危険性や有害性が高く、特例の管理を必要とする作業を行う際に、事業者は、作業主任者を選任し、その者に作業者への作業指揮を行わせなければならないということです。

労働安全衛生法施行令第6条 作業主任者を選任すべき作業

(令第6条)「高さ2m以上のはい付け、はいくずし (但し、ばら物荷や荷役機械の運転者のみで行う作業は除く)」
上記が、はい作業主任者の選任が義務付けられている作業区分です。

労働安全衛生法規則第428条 はい作業主任者の選任

事業者は、令第6条第12号の作業については、はい作業主任者技能講習を修了した者のうちから、はい作業主任者を選任しなければならない。

はい作業主任者という制度は、荷物を人力ではい付けしていた頃にできた制度です。現在はフォークリフトやパレットが普及し、機械による作業が一般的になりました。荷物をトラックに積み込むためのはい崩し作業や、横持ちした荷物のはい付け作業などもフォークリフトやクレーン、コンベアなどを駆使して行われています。
荷物や荷役機械が多様化したため、作業状況を正確に把握し適切な指揮を執るためには、十分な経験と知識が必要です。

はい作業の注意事項

はい作業を行う場合は、荷崩れによる労働災害に特に注意が必要です。過去のはい作業の労働災害には、乗っていたはいの崩壊や検品中の崩壊、鉄筋束の崩壊、段積みしていたフレコンバックの崩壊などがあります。

はい作業を行う上で注意するべきポイント

はい作業の注意点


はい作業の注意ポイント
①はい作業を行っている場所でははいの崩壊によって事故・怪我の危険がある範囲に労働者がみだりに立ち入りしないようにする。
②はい作業を行う場所では常に作業に必要な明るさをキープする。
③ロープによる結束や網張り、くい止めによるはいの固定や保護帽の着用など安全策を徹底する。
④1.5m以上の高さのはいの場合は床と作業箇所の間に安全な昇降設備を設置する。
⑤中抜きや下抜きなど危険なはい崩し行為を控える。

ホリキューブ

フレコン
製品種別 完全角形フレコン
メリット
コンテナ積載効率向上
段積み安定性向上
輸送コスト削減

ホリバルク

フレコン
製品種別 輸送用フレコンスタンド
メリット
2段積み輸送でコスト削減
充填・排出も可能

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弊社は、フレコン販売やフレコン関連機器、自動化機械設備などを取り扱いしております。フレコンバックの様々なお悩みを解決致します。