クラフト紙とはクラフト紙の性質やリサイクル・防水・ラミネート加工
クラフト紙とは
クラフト紙とは？
クラフト紙とは、長繊維パルプを原料として製造された強度や耐久性に優れた紙です。クラフト紙は英語で「kraft paper」といいますが、このkraftは、ドイツ語で強いという意味があります。包装用の基材に適した印刷性・耐久性・加工性・ヒートシール性・折り曲げ強さなどがあり、重包装用・軽包装用に幅広い用途で使用されています。
漂白をせず素材の色味を活かしているため、色は茶色や自然色で独特の風合いがあります。印刷や袋形状によって、素朴な印象や工業的な印象を与えることができるためお菓子や贈答品用など一般包装用にも使用されています。またリサイクル性が高く環境にやさしい製品としても、需要が高い製品です。
堀富商工株式会社は、紙に樹脂やアルミ蒸着フィルム・クロスを薄く貼り合わせるラミネート加工によって、防水クラフト紙やバリア性包装紙をご提供いたします。弊社の押出ラミネート加工は、接着剤不使用で残留溶剤がなく、安心してご利用頂けます。
食品包装用や工業用・農業用、建材用、医療用など幅広い用途に対応可能です。
また袋形状に張り合わせるヒートシール加工や、印刷、スリッター加工も一社で完結致します。シート・ロール品どちらも可能です。ラミネート加工の試作品の製造もおこなっていますので、お気軽にご相談ください。
→ラミネート加工製品一覧
クラフト紙を使用した弊社の製品例
クラフト紙ラミネート製品（防水・防湿）
ラミネートクラフト紙は、クラフト紙にシート状の別の素材を張り合わせることで、新たな機能性を付与した製品です。クラフト紙は漂白しておらず強度には優れていますが、防水性や防湿性はありません。ラミネート加工によって防水性が高いフィルムと貼り合わせることで、クラフト紙に防水性や防湿性を持たせることができます。
強度が必要な防水包装用としてクラフト紙にPEフィルムやPEクロスを貼り合わせたハイパック紙、防水・防湿包装用としてクラフト紙にPPラミネートOPPフィルムを貼り合わせたホリラップ、防湿のためバリア性が高いアルミ蒸着フィルムとPETフィルムをクラフト紙に貼り合わせたアルミ蒸着クラフト紙など、様々な製品を製造しています。
→ラミネート製品詳細ページ
環境にやさしいクラフト紙ラミネート製品【ホリグリーン】
ホリグリーンは、クラフト紙を基材に使用した環境にやさしいリサイクル可能なラミネート紙です。防水性・耐油性に優れており、ヒートシールや印刷も可能です。食品包装用にも使用できるため、ホットスナックやハンバーガー袋などにもおすすめです。
→ホリグリーン詳細ページ
防滑紙（滑り止めシート）
クラフト紙に滑り止めの塗工をした製品です。防滑紙は、パレットと荷物の間に挟むだけで輸送中や倉庫での荷崩れ防止に使用できます。
→防滑紙の詳細ページ
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クラフト紙の種類と用途
クラフト紙の種類
- 未晒クラフト紙
- 未晒クラフト紙は、製紙工程で漂白処理を行わないため、茶色の色合いが残っているクラフト紙のことです。未晒クラフト紙は、非常に強度が高く、包装材料や工業用途に適しています。未晒クラフト紙は、天然素材の風合いがあります。包装資材として独特な魅力があるため、お菓子やオーガニックコスメの包装など自然派ブランドの一般包装にも使用されています。筋入りや片艶加工が施されたタイプもあります。
製紙工程において環境への負荷が少なく、リサイクル可能性も高いため、環境に配慮した製品として注目されています。
- 半晒クラフト紙
- 半晒クラフト紙は、クラフト紙の一種であり、通常のクラフト紙よりも漂白されたものです。色合いは未晒クラフト紙と比較すると、白っぽい茶色で表面の触り心地はより滑らかです。半晒クラフト紙は、通常のクラフト紙に比べて柔らかく高級感があり、美しい印刷仕上がりが得られることが特徴です。また半晒クラフト紙は、通常のクラフト紙と同様に強度が高いため、包装資材としての性能も優れていると言えるでしょう。
半晒クラフト紙は、食品包装のほか、化粧品包装、雑貨や小物の包装など、さまざまな業界で使われています。またはがきや手紙・封筒・招待状・パンフレットなどにも使用されます。
半晒クラフト紙は、環境に優しく未晒クラフト紙よりも高級感があります。一方半晒クラフト紙は、生産工程が通常のクラフト紙よりも多く、価格面では未晒クラフト紙に劣ります。
- 晒クラフト紙
- 晒クラフト紙は、通常の紙と同様に白く漂白されており、他のクラフト紙のような茶色の風合いはありません。製紙工程における晒（さらし）とは、薬品を使用した漂白作業を指しており、晒す工程によって紙が白くなり、表面の質感も滑らかになります。晒クラフト紙は、どの色も邪魔しない白地をしており、カラー印刷などさまざまな印刷技術に対応可能です。また、未晒クラフト紙と比較すると、防油、防水、防湿性能に優れています。
食品包装用や医薬品包装、各種印刷用など広く使用されています。
しかし、漂白のために化学薬品を使用するため、環境面や健康面の問題が指摘されています。また強度は未晒クラフト紙や半晒クラフト紙よりも劣ります。
クラフト紙の用途
クラフト紙は様々な用途に使用されています。クラフト紙の用途の例を以下に挙げてみました。
クラフト紙の用途：包装用途（食品、コスメ、雑貨などの包装。ギフトラッピングやショッピングバッグ）、印刷用途（チラシやポスター、名刺、カード、パンフレット、カタログ、カレンダーなどの印刷物）、絵画・アート作品（切り絵や絵画用の支持体・画用紙として）、紙袋・容器（紙コップ、ストロー、紙皿、紙袋）、DIY・手芸用途（手作りのカードやスクラップブック、ノート、日記、手紙・手芸用の材料）、工業用途（防水包装・防湿包装用、建築資材・自動車部品の包装、防水シート）、農業・園芸用途（通気性包装、肥料や種子・穀物などの包装用）、テープ・接着剤の原料（テープ基材など）、インテリア（テーブルクロスなど）、ファッション・アパレルなど。
クラフト紙の性質とメリット
工業用包装等でクラフト紙を使用するメリット
工業用包装でクラフト紙を使用するメリットは、環境に負担が少なく、包装用としての強度に優れ、印刷性・コスト性が高いなどの点があります。クラフト紙の性質として強度の高さが挙げられる理由は、針葉樹から取れる長繊維パルプを漂白せず使用しているためです。
企業が環境配慮やSDGsを意識して、包装をプラスチックから紙へと移行する動きも増えています。
クラフト紙の5つのメリット
メリット①強度が高い：クラフト紙は、繊維が長く粗いため強度に優れています。さらに漂白によって繊維を損傷していないという特徴もあります。
メリット②耐久性がある：クラフト紙は湿気に強く、破れにくいため、工業製品を包装するのに適しています。特に重い製品を運ぶ場合には、耐久性が求められます。
メリット③コスト性：クラフト紙は比較的安価で入手できるため、大量の製品を包装する場合には、コスト面で有利です。
メリット④環境に優しい：クラフト紙は天然素材であり、リサイクルが可能なため、環境に優しい素材として注目されています。
メリット⑤印刷性が高い：クラフト紙は、活版印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷に対応しており、印刷性が高いため、ブランドロゴや商品情報を印刷するのに適しています。
一般用途におけるクラフト紙のメリット
一般用途で使用される場合のクラフト紙のメリットもご紹介します。
クラフト紙は、漂白しておらずパルプ由来の自然な茶色をしています。そのため一般用途としては、包装用の外装・内装・緩衝材にも使われています。クラフト紙の包装資材とドライフラワーやリボンを使用することで、優しくてかわいらしい印象の包装をすることができます。
また画材としてもクラフト紙は使用されています。一般的な白い画用紙と比較して、クラフト紙は茶色の固有色があります。そのため、あえて背景を塗り込まないことで紙の質感を利用した画面構成や、ハイライトとしての白が生えるためメリハリや立体感のあるスケッチができます。
クラフト紙のメリットをまとめると、素材としての性能バランスの良さや、独特の風合い、環境への負担を軽減できることなどが挙げられます。
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クラフト紙のラミネート加工メーカー
堀富商工株式会社は、ラミネート加工・コーティング加工のメーカーです。
堀富商工株式会社は、クラフト紙に防水性や防湿性を与えるラミネート加工のメーカーです。クラフト紙にアルミ蒸着フィルムやPEフィルム、ネットなどを貼り合わせることで防湿包装用や防水包装用の包装資材として使用できます。また弊社は国内最大級の広幅ラミネート加工が可能です。ロール品・シート状、どちらも対応可能です。
食品包装用や医療用、建材用、機械部品の包装用など様々な業界・用途で使用されるラミネートシートを自社で一貫生産しています。
→ラミネート製品一覧ページ
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