パレット保管

パレット保管方法を改善工場・物流倉庫の改善事例

工場・倉庫におけるパレット保管の現状

パレットとは工場間輸送や輸出など物流の場面で使用されるプラスチック・木・紙などでできた平らな荷役台を指します。パレットを使用することで機械荷役(フォークリフトによる荷役作業)が可能になり荷役時間が短縮されます。また手荷役よりも作業者に負担がかからないため多くの物流倉庫ではパレットが使用されています。使用頻度が高く使い回しが可能なため、多くの倉庫や工場には常に一定数のパレットがストックされています。

パレット保管のよくある問題点

「パレットの縦置き問題」や「木製パレットのカビ問題」「プラスチックパレット段積み保管問題」などの倉庫や工場内でパレットを保管する際の課題や問題点をご紹介します。

パレットの縦置き、立てかけ保管の問題点

パレットは平置きすることを前提に設計されています。しかしながら、工場内や倉庫で壁などに立てかけるように縦置きしている現場も多くあります。
パレットを縦置きすると安定性にかけるため少しのことで倒れてしまいます。
一時保管のつもりで縦置きしたパレットがいつの間にか日常風景に溶け込んで作業者も意識しなくなり、気づいたら常時パレットが縦置きされているようになってたというケースもあるのではないでしょうか。
近年は安全衛生の意識の高まりと共にパレットの縦置き禁止・立てかけ禁止を呼び掛ける現場も増えています。工場内ではパレットは平置きを基本としましょう。

木製パレット保管の問題点

パレット保管①木製パレットを保管している場合に注意しなければならないのは、釘の飛び出しによるケガです。古い木製パレットは経年劣化で徐々に摩耗していきます。そして木が損傷することによってささくれが発生したり釘が飛び出して作業者の手指を傷つけることがあります。また木製パレットの保管のお悩みで多いのは、湿気によるカビの発生です。湿度管理が甘い環境で木製パレットを保管するとカビが繁殖する場合があります。カビに気づかず納入してしまうとお客様に迷惑をかけてしまうため、木製パレットを保管する場合は、湿度管理の徹底(気温20℃以下、湿度80%以下)と薫蒸を行い水分含有量を低くした状態での管理がおすすめです。

プラスチックパレット保管の問題点

パレット保管②プラスチックパレットの場合は木製パレットとは違って雨風に強く、屋外に積み上げて保管している現場も多いのではないでしょうか。多くの倉庫や工場にはプラスチックパレットが一定数保管されていますが、大小サイズがバラバラのものや色や社名が違うものが混在し乱雑に置かれている現場も多くあります。同じ種別でそろえられていないパレットは整理整頓がしづらく、管理がおろそかになりがちです。特にパレットを保管する上で注意しなければならないのは、積み上げたパレットが崩れ落ちることによって発生する事故です。縦置きと比べると安定性が高い平置きによる段積み保管ですが、人の背丈を超えてパレットを段積み保管している現場では地震などによって落下するリスクがあります。パレットの段積み保管時には縦置きにしないだけではなく、一定以上の高さには積まず安全な高さを守りましょう。

工場・倉庫のパレット保管改善方法

製品をパレットに結束した状態で保管するなら

パレットの上に製品を載せて樹脂バンドやストレッチフィルムなどで梱包した状態でまとめ保管したい場合にはネステナーの使用がおすすめです。ネステナーは「入れ子」が語源となった物流機器で三段まで段積みが可能です。またネステナーはネスティングラックとも言い、その名の通り「ネスティング」が可能です。ネステナーを使用しない時には積み重ねて保管できます。

ネスティングラックネステナーは設置する際の手間もアンカー固定の作業が不要で非常に簡易です。パレット梱包した製品を縦のスペースを活用して効率的に保管することが可能になります。
使用しない時にはフォークリフトで移動させ、倉庫の片隅に安全にコンパクトに積み重ねて保管することができます。またパレットに梱包した状態で保管するため、製品が必要な時にはすぐにフォークリフトで製品を取り出し、移動、荷役、出荷させることができます。物流をスムーズに行う上でも有効な手段と言えるでしょう。

パレット保管方法①また弊社ではパレットの梱包作業で作業者の負担を減らす、電動式パレット梱包機「エルゴパック」も取り扱っております。
作業者が直立不動で、パレットへのバンドがけ・バンドの溶着・切断まで完了できます。
腰を曲げたりかがんだりする必要がないため、膝や腰への負担が大幅に軽減できる作業者に優しいツールです。パレット梱包作業による腰痛や現場負荷の改善にお悩みの方はぜひそちらもご覧ください。
→「エルゴパック」製品ページ

パレットの段積み保管には「ホリコンパレット」

パレット保管の問題点を解決する弊社の省スペースなプラスチックパレット「ホリコンパレット」をご紹介します。通常のプラスチックパレットとは比べ物にならないほど省スペースで保管できるため、パレット保管の管理コストが大幅に削減されます。また、プラスチック樹脂製で木製パレットの保管の問題点である「カビの発生」「ささくれや木くず混入」「釘の飛び出し」などのお悩みからも解放されます。

パレット保管方法ホリコンパレットは、20段積みにしても高さは約44㎝です。
一般的なプラスチックパレットを同じ高さに積み重ねると約240㎝にもなり、ゆうに人の身長以上の高さになります。パレット段積み保管する場合は事故防止のため〇段以下、〇㎝以下と規定を定めている現場も多いでしょう。通常のプラスチックパレットで段積みの高さを押さえて保管しようとすると、分けて重ねることになり必然的に必要な倉庫面積は増加します。
ホリコンパレットを使用することで20段積んでも作業者の腰より低い位置になるため、安全に省スペース保管が可能になります。さらに四方刺し仕様なのでトラックに荷役する際の横入れ作業にも、コンテナ積載時の縦入れ作業にも対応します。

パレット保管④ホリコンパレットは、パレットの保管方法でお悩みの倉庫・工場内の課題を解決します。さらにトラック輸送時やコンテナ積載時もパレット高さを削減して効率的な輸送を実現します。パレットの高さ分だけ製品を積載する量が減りますから、ホリコンパレットを使用することで物流コストの削減にも繋がります。
堀富商工株式会社ではホリコンパレットのほかにも物流コストを削減するフレコンバッグ「ホリキューブ」なども取り扱っております。ぜひそれぞれの製品ページをご確認ください。
→ホリコンパレット製品ページ
→ホリキューブ製品ページ

以上、パレット保管の問題点と解決策をご紹介しました。
省スペースパレット「ホリコンパレット」に関するご質問やパンフレット・使用事例をお求めの場合は以下のお問い合わせフォームよりお気軽にお申し付けください。