アルミラミネートフィルム①

アルミラミネートフィルムアルミ箔、アルミ蒸着フィルムのラミネート加工

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目次 アルミラミネートフィルム
1アルミラミネートフィルムとは
2アルミラミネートフィルムのメーカーなら
3アルミラミネートフィルムの素材と原料
 3-1アルミニウムの特性
 3-2アルミ箔の歴史
 3-3アルミ箔の製造方法
 3-4アルミ箔のリサイクルについて
4アルミラミネート技術を応用した防湿梱包材

アルミラミネートフィルムとは

アルミラミネートフィルムとは15μほどの厚みに延伸したアルミ箔または、アルミ蒸着フィルムを紙や不織布・布などに積層させたものを指します。→アルミ蒸着フィルムとは
包装材に使用されるアルミラミネートフィルムには非常に多くの優れた機能があります。軽く、遮光性や防湿性があり、燃えにくく無害であるアルミニウムの特性は、ごく薄く引き伸ばしたシート状でも発揮されます。アルミ箔を布や、紙、不織布やフィルムに積層させることで、アルミ箔の機能に基材の持つ機能を付与することができます。高いバリア性を持つアルミ箔やアルミ蒸着フィルムにポリエチレン発泡シートを積層すれば、赤外線や紫外線劣化を防ぐ遮光性・断熱性・保冷効果を発揮し、外的要因での劣化・変化を防ぎます。PEクロスやLLDPEフィルムとの積層で、強度に優れた製品になります。

アルミラミネートフィルムのメーカーなら

アルミラミネートフィルム②この積層する技術をラミネート加工といいます。堀富商工株式会社では、国内でも最大の広幅ラミネート設備を有しおり、アルミラミネートフィルムおよびアルミ蒸着フィルムのラミネート加工、印刷・裁断・縫製まで一社で行うことができます。
食品用の包装資材、建材用の断熱シートや、保冷ボックスなど様々な分野での実績とノウハウが多数あります。お気軽にご相談ください。

アルミラミネートフィルムの素材と原料

アルミラミネートフィルムの素材となるアルミ箔は実に優れた特性を持っています。
今回は、工業用や医療用、食品包装などに幅広く活躍するアルミ箔について解説致します。
多くの方がアルミ箔といえば、調理の際に使うものが第一に思い浮ぶかもしれません。ですが実はそれ以外にも多くの場所で生活を支えています。例えば、包装資材としては湿気防止の機能を活かして金属を錆させないための包装や、香りを閉じ込め品質を保持するための食料品用包装、防音材や、遮光性が必要な工業用フィルム、薬品包装などが挙げられます。
下記はアルミ箔の種類と厚みによる透湿度の比較表です。

アルミ箔の種類 アルミ箔の厚み(μm) 透湿度(g/㎡,24hr)
1種 7~8 7以下
2種 8~10 5以下
3種 10~15 2.5以下
4種 15~20 1.5以下
5種 20~25 0(防水防湿性が非常に高い)

アルミニウムの特性

アルミニウムはラテン語でミョウバンという意味があります。アルミニウムは、鉄や銅の比重の三分の一である約2.7と非常に軽い金属です。加工性に優れていて軽く柔らかく、熱や電気を通しますが、磁性は持たずスパークを生じません。表面に酸化被膜を作るための耐食性にも優れており、錆びづらいです。銀やマグネシウムと混ぜて、柔らかいアルミニウムに硬さ強度を上げることもできます。
さらにアルミニウムは無害で衛生的です。アルミニウムは空気中や海水など自然界に自然と存在し、飲料水にも存在していますが体内に入っても99%がそのまま排出されます。
ですから食料品や医薬品にも安心して使用することができます。

アルミニウムホールエルー法は1886年に開発されました。氷晶石やフッ化アルミニウムを高温で溶かし電解炉に入れ、電気分解する電解法です。バイヤー法はボーキサイト中のアルミナ分を苛性ソーダに溶解・抽出することで取り出し、上記のホールエール法で電解浴に溶かし電気分解する方法です。より高純度なアルミニウムを必要とする場合は、三相電解法や分別結晶法を採用します。

アルミ箔の歴史

ヨーロッパではアルミニウムを素手で延伸する技法が100年以上前に既に見られました。これがアルミ箔の前身ともいえます。国内では昭和の初めにドイツから圧延、洗浄、裁断の技術と製造設備が伝わり、生産が開始しました。アルミ箔は非常に高性能ですが同時に高価なため現在では、アルミラミネートフィルムのほか、アルミを高温で蒸発させて素材に付着させたアルミ蒸着フィルムも活用されています。 アルミ蒸着フィルムは、アルミ箔よりもコスト面が優れている反面、密度や防湿性・遮光性の面でアルミ箔に劣ります。しかしアルミ箔も単体ではピンホールが開いており酸素を透過する性質があります。アルミ箔にラミネート加工を行うことで透過性をカバーすることが可能になります。
このように機能性フィルム・シートはそれぞれの素材の性質を理解し目的に合わせた素材構成で多層化(ラミネート)を行うことが重要です。

アルミ箔の製造方法

アルミラミネートフィルム③アルミ箔は、箔地という薄いアルミ板から作ります。
アルミ箔は製造の過程で何度も圧延(祖圧延→中間圧延→重合→仕上げ圧延)されています。
アルミ箔の原料は箔地というアルミ板です。これを圧延機にかけて、目的の厚みまで引き伸ばします。初めの祖圧延で箔地を半分以下まで薄くし、中間圧延でさらに薄くします。
0.01mm以下のアルミ箔を製造する場合は、2枚重ねで重合して圧延します。二枚重ねにしたものを分離させて巻き取ることを分離裁断と呼びます。アルミ箔には光沢がある面とマットな面がありますが、二枚重ねで圧延する際に圧延ロールに触れていた面が光沢のある面となります。

アルミ箔のリサイクルについて

アルミ箔がリサイクルできることをご存知でしょうか。日本では年間約7万トンのアルミ箔がリサイクルされずに捨てられていますが、実はアルミ箔はアルミ缶と同様にリサイクル性が高い製品です。アルミ箔をリサイクルすることによって、新たに新地金を作る5%以下の電力で再生させることができます。
多くの企業が二酸化炭素の排出量を削減する施策を行っています。そして自治体などでもアルミ缶のリサイクル運動は昔から行われています。アルミ缶を1本リサイクルすることで、40ワットの電球10時間分の電力を節約することができます。既にアルミ箔は生活の中に欠かせないものとして溶け込んでいます。一般の消費者層にアルミ箔のリサイクル性の高さを周知し、リサイクル率を向上させることは課題の1つです。

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アルミラミネート技術を応用した防湿梱包材

アルミラミネートフィルム④堀富商工株式会社では、アルミラミネートフィルムおよびアルミ蒸着フィルムのラミネート加工、印刷・裁断・縫製まで一社で行うことができます。食品用の包装資材、建材用の断熱シートや、保冷ボックスなど様々な分野での実績とノウハウが多数あります。また通常のフレコンバッグの内袋をアルミラミネートフィルムに変更したアルミライナーフレコンバッグなども取り扱っております。アルミライナーフレコンバッグは、バリア性が求められる製品の輸送や保管時にご利用頂けます。
そのほか試作加工や検討段階の製品に関してのご相談も歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

アルミラミネートフィルム製品
アルミラミネートフィルム
アルミコーティングクロス袋
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保冷ボックス
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